2016年08月14日

クワガタムシ

毎日暑い日が続いていますね。熱中症にご注意ください。


前回、カブトムシのお話をしたので今回はクワガタムシのお話をしようと思います。


森林植物園でよく見られるのはコクワガタとノコギリクワガタです。たまにミヤマクワガタも見かけることがあります。

クワガタムシの名前はそのアゴが昔の武将がかぶっていた兜についている「鍬形」に似ていることからつけられました。
外国語では、アゴを鹿の角になぞらえてつけられた名前が多いようです。


1年サイクルのカブトムシと違い、クワガタムシは種類にもよりますが比較的寿命の短いノコギリクワガタでも幼虫期間も含めて2〜4年も生きるようです。




クワガタムシは個体差が大きいことをご存知でしょうか?

呼び方は色々ありますが、小アゴ、中アゴ、大アゴでといった具合に分けられます。




個体差のわかりやすいノコギリクワガタについてお話しすると、大きく湾曲したアゴを持ち、体が大きいのが大アゴ。
スイギュウと呼ばれたりもします。



DSCF3349.JPG



大アゴほど曲がっていないアゴを持つ中アゴ。



DSCF3350.JPG



短くオニの角のような小さなアゴで体も小さな小アゴ。



DSCF3353.JPG




知らない人からみれば全く別の種類のクワガタだと思われるかもしれません。

アゴにノコギリのようなギザギザの細かい歯が並んでいるのが大きな特徴です。他のクワガタと比べると赤みががった個体が多く見られます。


小さいアゴのクワガタが成長して大きくなるわけではありません。

このアゴ・体の大きさは幼虫のときにどれだけ栄養を得られるかによって決まるようです。

カブトムシはたくさんの栄養を得られた幼虫が大きな成虫になれますが、クワガタムシは全くの逆で、栄養の乏しい環境で育った幼虫の方が大きく成長できる傾向にあるようです。


カブトムシのように1年サイクルでなく、数年生きられるクワガタムシは幼虫の間に栄養を蓄える時間が多くあります。

そこで、比較的栄養をたくさん取れる環境の幼虫は発育期間が短くて済む分早く成虫になり、アゴも体も小さくなりますが、栄養の少ない環境下にある幼虫はゆっくりと成長し、発育期間が長かった分、体も大きく立派なアゴになれるようです。

ちなみに、カブトムシの幼虫の餌は栄養分の多い腐葉土で、クワガタムシの幼虫は分解・吸収に時間のかかる朽木を餌としています。



私たち人間も、充実した時間を過ごし、立派に成長していきたいものですね。


posted by 森林植物園スタッフ at 14:16 | TrackBack(0) | 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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