森林植物園のルピックの裏側あたりにロックガーデンがあり、可愛い山野草が色々咲いています。
ロックガーデンといっても高山植物とはちょっと違い、山地の林内などに生育する植物を主体に植栽しています。
皆さんよく御存じのフクジュソウ
Adonis amurensisは結構数もあり、まだしばらく見られますよ。

フクジュソウは2000年のレッドデータブックでは絶滅危惧種にされていましたが、2007年にはずれていますが、いずれにせよ自生種では数が減っているんでしょうね。江戸時代から園芸植物として栽培され、橙色や緑花など多くの品種がありマニアックな部分もある植物です。
今、見ごろになってきて数もあるのが、ユキワリイチゲ
Anemone keiskeanaです。近畿地方以西から九州に自生する常緑の多年草です。

淡い紫から白の花ですが、植物園のものは白っぽいですね。天気が良くないと開かないので、きれいな写真を撮るのは意外に難しいです。
白い小さな花が集まっているのはセリバオウレン
Coptis japonica var. major です。

よく似たものに、キクバオウレン、コセリバオウレンなどあり、葉の切れ込みの仕方で分けられています。
いずれも黄蓮とよばれて根茎を薬用にし、栽培もされています。
よく見ないと花か何かよくわからないのがコチャルメルソウ
Mitella paucifloraです。

この仲間は種類が多く、また区別も難しいようです。小さくて地味ですがとても不思議な形ですね。なんかオニヒトデみたいな宇宙人みたいな・・・。
最後にちょっと珍しい樹木です。日本では福島県以西の本州、四国、九州に自生するオニシバリ
Daphne pseudomezereumです。ジンチョウゲ科の植物ですが、夏に落葉するので別名ナツボウズとも呼ばれます。



やや黄緑に近い花弁にオレンジ色の雄蕊が目立ちます。地味ですが味わい深い茶花ですね。
福井県以北にはよく似たナニワズ
Daphne jezoensisという植物が分布します。

ナニワズは森林植物園にはありませんが、オニシバリより花は黄色いようです。
長野県の方言でオニシバリのことをナニワズというそうです。また北国ではナニワズのことを同じく夏に落葉するためナツボウズとも呼びます。
ややこしいですが、並べてみるとかなり違うような感じですが。
ロックガーデンではこの後も色々な花々が咲いてきます。カタクリももう蕾が見えています。
春はすぐそこですね。
posted by 森林植物園スタッフ at 16:48|
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