2016年10月17日

空中浮遊

寒暖の差が激しい日々が続いています。

皆様、風邪などひかれませんようにお気を付けください。


今日は園内で不思議なものを見かけました。

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写真ではわかりづらいかもしれませんが、これは落ちてくる葉っぱを撮影したものではありません。


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この葉は宙に浮かんでいるのです!!


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これは葉っぱが地面に落ちないように頑張っているわけでも、僕に念力があるわけでもなく、蜘蛛 (クモ)の仕業のようです。


クモは巣を作る場合、まずは木の枝など安定した場所に糸を付けていきます。
このとき、地面にあった落ち葉に糸をつけてしまい、巣を作っていく過程で糸が引っ張られて葉っぱを浮かせているようです。

蜘蛛の糸は時には小石なども浮かせてしまうほどの強度を持っているそうです。


小さな体からは想像もできないようなパワーを秘めた虫たちには驚かされることばかりです。

ちなみにクモは昆虫図鑑に載っていることもありますが「昆虫」と呼ばれる虫たちの仲間には入らず「節足動物」と呼ばれグループに入ります。
足が8本だったり、触覚がないことなどで昆虫とは分けられています。





園内を歩いていると色々な発見があります。
園内の落葉樹たちも少しづつ色づき始めていて目を楽しませてくれます。

皆様も是非、森林植物園で自然散策をお楽しみください。
posted by 森林植物園スタッフ at 19:23 | TrackBack(0) | 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月14日

クワガタムシ

毎日暑い日が続いていますね。熱中症にご注意ください。


前回、カブトムシのお話をしたので今回はクワガタムシのお話をしようと思います。


森林植物園でよく見られるのはコクワガタとノコギリクワガタです。たまにミヤマクワガタも見かけることがあります。

クワガタムシの名前はそのアゴが昔の武将がかぶっていた兜についている「鍬形」に似ていることからつけられました。
外国語では、アゴを鹿の角になぞらえてつけられた名前が多いようです。


1年サイクルのカブトムシと違い、クワガタムシは種類にもよりますが比較的寿命の短いノコギリクワガタでも幼虫期間も含めて2〜4年も生きるようです。




クワガタムシは個体差が大きいことをご存知でしょうか?

呼び方は色々ありますが、小アゴ、中アゴ、大アゴでといった具合に分けられます。




個体差のわかりやすいノコギリクワガタについてお話しすると、大きく湾曲したアゴを持ち、体が大きいのが大アゴ。
スイギュウと呼ばれたりもします。



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大アゴほど曲がっていないアゴを持つ中アゴ。



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短くオニの角のような小さなアゴで体も小さな小アゴ。



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知らない人からみれば全く別の種類のクワガタだと思われるかもしれません。

アゴにノコギリのようなギザギザの細かい歯が並んでいるのが大きな特徴です。他のクワガタと比べると赤みががった個体が多く見られます。


小さいアゴのクワガタが成長して大きくなるわけではありません。

このアゴ・体の大きさは幼虫のときにどれだけ栄養を得られるかによって決まるようです。

カブトムシはたくさんの栄養を得られた幼虫が大きな成虫になれますが、クワガタムシは全くの逆で、栄養の乏しい環境で育った幼虫の方が大きく成長できる傾向にあるようです。


カブトムシのように1年サイクルでなく、数年生きられるクワガタムシは幼虫の間に栄養を蓄える時間が多くあります。

そこで、比較的栄養をたくさん取れる環境の幼虫は発育期間が短くて済む分早く成虫になり、アゴも体も小さくなりますが、栄養の少ない環境下にある幼虫はゆっくりと成長し、発育期間が長かった分、体も大きく立派なアゴになれるようです。

ちなみに、カブトムシの幼虫の餌は栄養分の多い腐葉土で、クワガタムシの幼虫は分解・吸収に時間のかかる朽木を餌としています。



私たち人間も、充実した時間を過ごし、立派に成長していきたいものですね。
posted by 森林植物園スタッフ at 14:16 | TrackBack(0) | 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月29日

鳶色(とびいろ)の雀(すずめ)って?鳥の仲間かな?

本日も良い天気の1日で、日中は本当に蒸し暑いですね。
森林植物園でも30℃を越えました。
熱中症には気を付けないといけませんね。

水分補給にはことのほか気を付けている岡本です。
みなさん、マイボトルを持ち歩きましょう。

さて、この鳥の名前は皆さんご存知でしょうか?
鳶(とび)はタカの仲間の通称・とんびと呼ばれる野鳥。
雀(すずめ)は最近少なくなりましたが住宅地でも見られる野鳥。

そんな鳥の名前が2つも入っている
「トビイロススメ」たる生き物がいるのです。
鳶色(とびいろ)をした雀(すずめ)?




実は、野鳥ではなく昆虫の一種なです。
こんな感じの方です。

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ハギの小径の入り口扉にくっついていらっしゃいました。
必死にしがみつく姿にびっくり。

確かに、ハギ園周辺ではハギからクズ、ニセアカシア、シダレエンジュなどマメ科の植物がたくさん。
このトビイロスズメさんの幼虫はマメ科の植物を食べて大きくなるのでここで出会えたのかな?
スズメガの仲間なのでまたボリュームがあります。

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大きさは岡本の手と比べても分かりますが
かなり大きな蛾の一種です。

でも意外と可愛らしいお顔で、

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指先にしがみつくすがたも愛らしく、
見つけたら一度手に乗せてみたくなります。

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昼間に活動することがないので、
日が傾き始めた夕方あたりに見てみてくださいね。
意外とひっそりお家の近くにいらっしゃるかもしれません。
ラベル:
posted by 森林植物園スタッフ at 21:53 | TrackBack(0) | 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

くすくすくすくす。

梅雨入り合間の良い天気でしたね。
梅雨入り宣言から定期的に雨が降ってくれて
とても嬉しい岡本です。
きっとアジサイたちも大喜びしているところでしょうか。



さて、今回はちょっとボリュームのある虫さんを
ご紹介いたします。



きれいな体の色。

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体の横にある模様もまたエキゾチック。

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そして、やはりこの優しく柔らかい毛。

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手に乗せてみるとわかる足音。

とっても素敵なのですよ。


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本日、作業を依頼した業者さんには…
「そんなの駆除しなきゃだめですよ、捕殺!捕殺!」
と言われてしまいました。

出会えたばかりの方はそっとシアトルの森のモミジバフウに返しました。

さてさて、この方のお名前は…

また明日のお楽しみに。
ラベル:幼虫
posted by 森林植物園スタッフ at 22:01 | TrackBack(0) | 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

セミの行列♪

秋らしい秋の気候でとても過ごしやすいですね。
朝晩の涼しさが肌寒さに変わってきており、
体で秋を感じています岡本です。

ただ、日中は日差しもあり汗ばむ陽気。
ミンミンゼミも元気いっぱいに鳴いています。

セミの声がたくさん聞こえるということは…
それだけ土から出こられたということですね。

ということは、このセミの抜け殻もたくさんあるということですね。

抜け殻を光にかざしてみると、
キラキラしてとってもきれいなのです。

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先日、博物館学芸員実習生と一緒に青葉トンネルで作業していたのですが
トンネル上のモミ林にてたくさんの抜け殻を発見!

おひとりで旅立たれた抜け殻。

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こちらは順を追って旅立たれた抜け殻なか?

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こっちは一緒に旅立たれたのでしょうか?

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そんなことを思いながら抜け殻をマジマジと観察。
このサイズなのでヒグラシかツクツクホウシかと思っていたのですが…

調べてみてみるとヒグラシさんの方が後ろ脚が長いようで、
この抜け殻の主はヒグラシのようですね。

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その他にも触角の節の数やら節の長さ、毛の多さなんかも
それぞれの個体で違うようですね。

つい最近、植物園にてセミの仲間の図鑑(フィールド版)を購入しまして、
早速、役立ちました。

きっとお庭や近くの公園でもすぐに見つけられるものだと思うので、
一度じーっと抜け殻を見てみてください。

セミたちのドラマが見えるかもしれませんね。
posted by 森林植物園スタッフ at 08:00| 虫のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする